SEOの次はAEO?AI検索時代の新戦略②「AIビジビリティ」でブランドの視認性を解き明かす

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本シリーズの前編では、Google検索からAI検索へのパラダイムシフトと、新概念「AEO(回答エンジン最適化)」の重要性、そしてAmplitude AIビジビリティが提供する「現状把握」の価値についてお伝えしました。
しかし、マーケティング担当者にとって「現状を知ること」はスタート地点に過ぎません。真の課題は、「可視化されたデータをどう活用して、競合を上回り、実際の売上に繋げるか」という点にあります。
後編となる本記事では、Amplitude AIビジビリティのより深い機能の活用術と、プロダクト分析プラットフォームであるAmplitude本体との連携が生み出す「真のROI」、そしてAIエージェント時代に向けた戦略的展望を解説します。

1. Amplitude AIビジビリティを使い倒す4つの深掘り機能

シリーズ前編記事でご紹介しました「概要(Overview)」レポートは、いわば健康診断の結果です。後編では、そこから一歩踏み込んで「具体的な治療法(改善策)」を見出すための各機能を詳しく見ていきましょう。

①「プロンプト(Prompts)」:ユーザーの意図を解剖する

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従来のSEOでは「キーワード」が重視されましたが、AI検索では「プロンプト(問いかけ)」が重要です。「プロンプト」には、利用可能なAIエージェントに対して行われたプロンプトの全記録が含まれています。また、「プロンプト」 では以下のようなソートをかけることも可能です。

・「モデル」選択プルダウン:Claude、ChatGPT、Geminiなどの個別AIモデルごとの集計
・「ブランド」選択プルダウン:競合ブランドや自社ブランドを含める/除外する
・「自社ブランド」を除外するチェックボックス

これらの結果はすべてCSVファイルにエクスポートして詳細分析が可能です。「CSVをエクスポート」をクリックすると、エクスポートされたファイルをダウンロードできます。

  • 活用法 「検討層」のプロンプト(例:おすすめの〜は?)と「指名層」のプロンプト(例:〜の料金は?)で、言及率の差を分析します。特定の文脈で自社が無視されている場合、そのテーマに関するコンテンツの「AEO」が不足している証拠です。

②「情報源(Sources)」:AIの「回答の根幹」を攻略する

AIの回答には、必ず、回答のもととなる情報源(ソース)が存在します。「情報源」は、AIが回答を生成する際に引用した上位のドメインを表示します。「情報源」は、「すべての引用元」と「マイウェブサイトページ」の2つに分かれています。

「すべての引用元」セクション

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「すべての引用元」セクションには、AI チャットで参照されている、自社のブランドまたは競合他社を参照するソースの総数が表示されます。

このページで表示されるレポートでは、情報源となるドメインごとに、以下のデータを確認することができます。

  • ページ:AIモデルが参照したページ数
  • レスポンス:AIモデルが回答でこのドメインのページを引用した回数
  • メンション率:自社ブランドがAIモデルが作成した回答の中で言及された割合

「すべての引用元」セクションでは、トピック、AI モデル、ブランド、グループ サブドメイン別にフィルタリングできます。

「マイウェブサイトページ」セクション

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「マイウェブサイトページ」セクション には、自社ブランドのウェブサイトがどのように参照、または、引用されているかに関する情報が表示されます。この情報には、AIチャットの参照だけでなく、検索エンジンのトラフィックも含まれます。このページには、以下の指標が表示されます。

このページで表示されるレポートでは、自社ブランドのウェブサイトについて、以下のデータを確認することができます。

  • 引用ページ数:引用された Web サイトのページの総数
  • 合計エラー数:エラーのある Web サイト ページの合計数
  • 警告の総数:警告がある Web サイト ページの合計数

また、さらに詳しく分析するために、任意のページまたはページグループからコホートを作成できます(Amplitude有償版利用者のみ)。

 例えば、 「情報源」から得られたインサイトに基づいて、もし競合他社が特定のメディア記事(Youtube、Wikipedia、あるいは特定の比較メディア)を介してAIに推奨されていることを発見したら、そのメディアへの寄稿や広告掲載を検討する、といった「AI視点での出稿戦略」を立てることができます。

③「競合他社(Competitors)」:デジタルシェルフの奪い合い

「競合他社」 では、競合他社のAIビジビリティ結果と自社のAIビジビリティ結果を比較することができます。この情報により、AIが自社ブランドを競合他社とどのように比較しているのか、そして競合他社に対して改善できる点があるかどうかを把握することができます。「競合他社」は、「比較」「競合他社のトピックマトリックス」「競合設定」の3つのセクションから構成されています。

AIビジビリティは、類似ブランドの言及数に基づいて競合他社を自動的に選択します。分析から競合他社を除外することもできます。

「比較」セクション 

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「比較」セクションは、AIが自社ブランドをどのように参照・引用しているかについて、自社と競合他社の直接比較が表示されます。競合他社ごとに、自社と競合他社がリードしている分野に関する分析と、共有プロンプトでどちらが上位に表示されるかを示す総合スコアが表示されます。

「競合他社のトピックマトリックス」セクション 

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競合他社のトピックマトリックス」セクションには、AI チャットで検索および参照される主要なトピックと、引用と参照が競合他社に対してどのように機能しているかが表示されます。特定のトピックで最高のパフォーマンスを発揮したブランド(自社または競合他社)が強調表示されます。

これらの比較は、「可視性のパーセンテージ」または「平均ランク」のいずれかで表示を切り替えることができます。

「競合設定」セクション 

競合設定」セクション では、レポートに含める競合他社を追加、または削除することができます。

このように、「競合他社」の機能を確認しました。例えば、時系列でシェアの推移を追うことで、競合が行った施策の影響をいち早く察知できます。また、特定の機能アップデートやキャンペーン後に、AIの推奨率がどう変化したかをベンチマークすることで、施策の影響を確認することができます。

④「アクション(Actions)」:AIに好かれるための処方箋

AIビジビリティの最もユニークな機能の1つが、この「アクション」です。「アクション」では、AIの回答における可視性を向上させるためのアクションを自動的に作成します。推奨されるアクションは、いずれか1つを実行することも、全く実行しないこともできます。これらのアクションは以下のカテゴリに分類されます。

  • 推奨事項:LLM の全体的な可視性を向上させるために、特定のアクションを実装します(近日公開予定)。
  • ページを分析 AIビジビリティ を使用して特定の URL、トピック、またはコンテンツを分析し、そのページに固有の推奨事項を生成します。
  • 変更のシミュレーション AIビジビリティが推奨される変更をシミュレーションします。このリストでは、ウェブサイトにコミットする前に、提案された変更をリアルタイムで確認できます。
  • コンテンツの生成 AIビジビリティ を利用して、LLM での認知度とエンゲージメントを高めることを目的とした Web サイトのコンテンツを生成します。

上記の「アクション」の機能を使うと、「このページは情報が古いためAIが避けている」といった、AIエンジンに正しく理解されるための具体的な改善アドバイスが表示されます。これに従ってコンテンツを修正することで、勘に頼らないAEOが可能になります。

2. Amplitude連携:AI流入の「質」を解剖する

多くのSEOツールは「トラフィックが増えたかどうか」で止まってしまいます。しかし、マーケターが本当に知りたいのは「その流入は売上に貢献したのか?」という点です。ここで、Amplitudeのプロダクト分析機能との統合が真価を発揮します。

「AIで知ったユーザー」のLTVは高いのか?

AIビジビリティとAmplitudeの行動データを紐付けることで、以下のような高度な分析が可能になります。

  • ファネル分析 AI検索(ChatGPTやPerplexity等)から流入したユーザーと、従来のGoogle検索から流入したユーザーで、無料登録率や有料プランへの移行率にどのような差があるかを比較します。
  • リテンション分析 AIの推奨を受けて流入したユーザーは、製品を継続的に利用してくれる「ロイヤルカスタマー」になりやすいのかを検証します。
  • アトリビューション AIでの言及が、直接的な流入だけでなく「ブランド認知の向上」を通じて後日の指名検索にどう寄与したかを測定します。

これこそが、単なるSEOツールには真似できない「ビジネス成果(ROI)の可視化」です。

3. 実践事例:AIビジビリティで変わるマーケティングの現場

具体的な活用シーンをイメージしてみましょう。

ある企業では、自社製品の旧バージョンに関する古い情報がAIに引用され続け、新しい強みが全く紹介されないという課題がありました。

  • アクション 「情報源」で、AIが古いブログ記事を参考にしていることを特定。
  • 結果 その記事を最新情報に更新し、構造化データを付与。1ヶ月後、AIビジビリティの「アクション」での改善を確認するとともに、AIの回答が最新情報に書き換わり、成約率が向上しました。

4. 結び:AIエージェント時代に「選ばれるブランド」であるために

私たちは今、大きな過渡期にいます。近い将来、AIは単に情報を提示するだけでなく、ユーザーに代わって「航空券を予約する」「最適なツールを選んで契約する」といったAIエージェントへと進化していくでしょう。

AIエージェントが「意思決定の代理人」となる時代、私たちがWebサイトを比較検討する時間はさらに減少します。その時、ブランドにとっての最優先事項は、「AIエージェントの選択肢に常に入っていること」になります。

AI検索の最適化(AEO)は、一度順位が決まれば安定しやすいSEOとは異なり、LLMの学習データと文脈に深く依存します。今からAmplitude AIビジビリティを使って「AIの視点」で自社のブランド価値を測定・改善し始めることは、数年後の決定的な格差となります。

インターネットの「新しいフロントページ」はすでに開かれています。 データに基づいた冷静な分析と、AIという新しい隣人への深い理解。Amplitude AIビジビリティと共に、この新しい時代で「選ばれるブランド」への道を歩み始めましょう。

連載を終えて:

前編・後編を通じて、AI検索がマーケティングに与えるインパクトと、その対策としてのAIビジビリティの活用法を解説しました。まずは無料レポートで、あなたのブランドがAIにどう見えているか、その「真実」を確認することから始めてみてください。

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この記事を書いた人
マーケティングチーム

Amplitude セールス担当チーム
Amplitudeのウェブサイト運営、記事・ブログコンテンツの企画・制作、およびウェビナー開催を一手に担うチームです。
「お客様のデータ活用を最大化する」という目標のもと、Amplitudeの最新情報や、実践的な活用ノウハウを、分かりやすくお届けできるよう努めております。皆様の業務に直結する価値ある情報を提供できるよう、日々、コンテンツの作成と情報発信に取り組んでおります。
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